調査・データCBREは、15日に発表したアジア太平洋地域の不動産マーケットアウトルックで、2016年の物流施設セクターはテナント需要が堅調に推移する、との見通しを示した。
16年中にアジア太平洋地域全体で4560万平方フィート(423万6378平方メートル)の新規供給が予定されており、その半分以上がソウル、シンガポール、東京(首都圏)で供給される見通し。
製造業の輸出部門が弱含む一方で、ECの急速な拡大が物流施設の需要をけん引する状態が続き、オーストラリア、香港、日本、シンガポール、韓国、台湾を中心に、域内すべてのマーケットで「こうした構造変化が物流セクターの追い風になる」とみている。
このほか、16年の注目テーマとして「効率化のための集約・統合」や「従来型の物流施設から、冷凍保存庫や総合配送センターなど先進的な物流施設への建て替え」を挙げた。