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九州地整局、南海トラフ地震発生時の「東進作戦」策定

2016年3月28日 (月)

国内九州地整局、南海トラフ地震発生時の「東進作戦」策定九州地方整備局は25日、道路管理者と関係機関で構成する「九州道路啓開等協議会」の枠組みで、南海トラフ地震の発生を想定した九州道路啓開計画の初版として、「九州東進作戦」をとりまとめた。

中央防災会議幹事会が昨年3月30日に策定した、南海トラフ地震における具体的な応急対策活動計画に沿って、九州協議会では緊急輸送ルート、道路啓開調査、道路啓開作業の実施者、タイムライン、人員・資機材などの体制構築、被災情報の把握・情報集約などを定め、より実行可能な計画の策定に向けて検討を重ねていた。

九州東進作戦では、あらかじめ緊急輸送ルートとして広域移動ルート、被災地内ルート、代替ルート、拠点接続ルートの4種類のルートを設定。南海トラフ地震が発生し、九州地方で震度6強以上の震度が観測された場合や大津波警報が発表された場合、全国、九州各地からアクセスが可能となるよう、高速道路、国道、県道などを活用し「九州東側沿岸に向けて一⻫に進行」し、道路啓開を行う。

また、具体計画に示されている救助・救急、消火や医療などの「防災拠点」に、南海トラフ地震発生で甚大な被害が想定される大分県、宮崎県、鹿児島県の県庁、市町村役場を活動拠点として追加。

津波は串間市の最大高さ17メートルをはじめ、東沿岸地域で10メートル超が広範囲にわたって到達すると想定する。