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秋田・岡山県と連携協定

ヤマト、秋田発の翌日午前配達8%→87%へ拡大

2016年3月28日 (月)

ロジスティクスヤマト運輸は28日、秋田県、岡山県とそれぞれ連携協定を結んだと発表した。

秋田県との協定では、ANAカーゴを含む3者が秋田県産品の国内外への販路拡大に取り組むことを決めた。

(出所:ヤマト運輸)

(出所:ヤマト運輸)

秋田県内の生産者は首都圏や関西圏といった大消費地との距離が離れているため、ほかの生産地と比べて生産品の配達スピードや鮮度の面で不利となっているほか、海外への販路開拓や通関手続きが課題となっていた。

そこで、2014年5月からパートナーシップを強化し、沖縄国際物流ハブを基点としたアジア圏へのスピーディーで高品質な輸送ネットワークを構築したヤマト運輸とANAカーゴは、県産品を関東や西日本の大消費地へ翌日午前中に、海外へは東アジアへ最短翌日に届ける仕組みを提供する。

輸送のスピードアップにより、秋田県から翌日午前中に配達できるエリアを現行の8.7%から84.7%と10倍に拡大する。通常の宅急便の幹線輸送とは別に、陸送で「秋田-仙台」の幹線輸送を行い、仙台を経由し積載効率を高め首都圏(関東・東京)へ陸送する。

ヤマト、秋田発の翌日午前配達8%→87%へ拡大

中部や西日本(関西・四国・中国・九州)に向けては、仙台空港から大阪の伊丹空港までの航空輸送ネットワークを利用する。

さらに、沖縄国際物流ハブを活用して香港や台湾、シンガポール、マレーシアなどのアジア圏へスピーディーに輸送。これまで海外への販路を持っていなかった県内事業者に対し、海外のバイヤーとの商談会や輸出手続き・書類作成などのサポートを行う。

岡山県との間では、同県の観光情報の発信、災害対策を含めた地域の安全・安心の確保など、地域活性化や県民サービスの向上に向けた包括的連携協定を締結。

ヤマト、秋田発の翌日午前配達8%→87%へ拡大4

ヤマト運輸は、岡山県の観光地やマスコットキャラクター「ももっち」が入ったオリジナルデザインの送り状や宅急便ボックスを作成し、県内のヤマト運輸営業所66店と、宅急便の受付窓口の取扱店、宿泊施設で販売する。

また、岡山県を訪れる観光客の利便性向上のために、JR岡山駅内にある手荷物発送などのサービスを行う「ねこの手ステーション」で観光パンフレットの配布などの観光案内サービスを提供する。

ヤマト、秋田発の翌日午前配達8%→87%へ拡大5

このほか、同社のセールスドライバーが業務中に子供・高齢者の異変に気付いた場合、関係行政機関や警察に連絡。特殊詐欺被害防止にも協力する。さらに、県が実施している「子ども応援人材バンク」に登録し、学校で「こども交通安全教室」「クロネコヤマト環境教室」、防犯教室や職場体験などを実施する。

環境面では、リヤカー付電動アシスト自転車や台車、電気自動車などを活用し、環境にやさしい集配やエコドライブを積極化。地震・台風など災害時の支援物資の輸送にも協力する。