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らでぃっしゅぼーや、契約生産者向けPB肥料を販売

2011年12月6日 (火)

荷主らでぃっしゅぼーやは6日、川合肥料(静岡県磐田市)との共同事業として、全国約2600軒のらでぃっしゅぼーやの契約生産者向けに、プライベートブランド(PB)の有機肥料を開発・製造すると発表した。

 

また、契約生産者から川合肥料への有機肥料・資材などの発注をらでぃっしゅぼーやが取りまとめ、安価に契約生産者へ提供される仕組みを開始する。契約生産者の農業コストを削減し、手ごろな価格の有機農産物流通を目指す「らでぃっしゅぼーや農業総合サービス事業」の一環として実施する。

 

国内の農業生産者は2009年では約170万世帯(総務省調べ)とされ、そのほとんどが小規模農業の生産者であることから、生産高・売上高ともに低く、金融機関に対する信用力、農業資材などの調達力が弱い。また、苗・肥料などの購入には、大量購入で単価を安くするといったスケールメリットを出すことが難しく、コスト削減が困難になっている。

 

らでぃっしゅぼーやの農業総合サービスは、生産者の農産物販売先である同社が金融機関や農業資材メーカーなどと協力し、発注数を取りまとめ、資材の共同購入や、生産者の信用面をサポートすることで、農業生産でのコストを削減することを目的としている。

 

同社の主力商品である有機農産物は、農薬や化学肥料を使用した通常の栽培方法の農産物に比べて高価であることが一般的なため、農業総合サービスにより、消費者に高品質な有機農産物を手ごろな価格で届けることを目指している。

 

らでぃっしゅぼーやでは今後、人材派遣、融資など、農業に関わるほかのサービスも検討する。