名村造船、シリーズ4番船の11.5万トン型油送船引渡し

荷主名村造船所は5日、伊万里事業所（佐賀県伊万里市）で建造していた、ローレルワールドマリタイム社向け11万5000トン型油送船「IONIC ANASSA」を1日に引き渡した、と発表した。

同船は、従来のアフラマックス型タンカーから船幅を2メートル拡げ、浅喫水で載貨重量11万5000トンを確保したシリーズ4番船。貨物油タンクとバラストタンクの新塗装性能基準を適用し、腐食を防止している。

主機関には海洋汚染防止条約（マルポール条約）によるNOx排出規制（ティア2）に適合した機種を採用している。大容量の貨物油ポンプを3台装備し、3種の異種貨油積みが可能なほか、自動浚油装置を装備しているため、すばやい貨物油の荷揚げを行うことができる。

■主要目
全長：249.97メートル
幅（型）：44メートル
夏季満載喫水（型）：14.8メートル
総トン数：6万3502トン
載貨重量：11万4718トン
主機関：MAN B&W 6G60ME-C9.2 1基
定員：36人
船級：アメリカ船級協会（ABS）
船籍：マーシャル諸島