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富士フイルム、強固な物流基盤持つ中国医薬品企業に出資

2016年10月13日 (木)

国際富士フイルムは13日、中国2位の医薬品会社「華潤医薬集団」の株式8億2000万香港ドル(110億円)相当を取得すると発表した。中国全土に物流センター114拠点、販売子会社109社を展開する医薬品会社と結び付きを強めることで、その販路や物流網を活用し、自社製品の販売拡大につなげる。

華潤医薬集団は、中国有数の複合企業である華潤集団傘下で医薬品の製造・卸売・小売事業を手がけ、2015年の売上高は1466億香港ドル(1兆9000億円)に達している。

低分子薬、バイオ医薬、漢方薬など、取り扱う医薬品は幅広く、07年の設立以降、国内製薬・流通企業を相次いで買収。15年には国内2位の医薬品会社へと成長した。傘下に109の販売子会社、114の物流センターといった販売・物流基盤を保有し、4万1000以上の病院に直売している。

富士フイルムは、X線画像診断機器や内視鏡、医療ITなどの医療診断システム・サービスを中心に中国でヘルスケアビジネスを展開し、中国製薬企業との協業を加速させてヘルスケアビジネスの拡大に取り組んでおり、今回の華潤医薬集団への出資を機に、中国のヘルスケアビジネスの拡大を検討する。