

環境・CSRニチレイロジグループ本社は7日、子会社のロジスティクス・ネットワークが日本物流団体連合会(物流連)主催の「モーダルシフト取り組み優良事業者公表・表彰制度」で、モーダルシフト最優良事業者賞の大賞を受賞したと発表した。
同社では、2003年から荷主の倉庫間の在庫転送をトラック輸送からJRコンテナによる輸送に変更したほか、05年からはフェリー輸送も開始。11年からは複数の冷凍食品メーカーの商品を組み合わせたフェリー輸送を始めた。
荷主の倉庫間の在庫転送だけでなく、その前後の物流にもモーダルシフトを導入し、06年からは在庫拠点から納品先、15年からは工場から配送拠点の運用を開始。04年から利用している需要予測システムと連動し、出荷物量の予測値を参考にすることでJRコンテナやフェリー便を手配して高い積載率を実現した。
また、従来は日本海側航路と陸送を利用するルートだったが、太平洋側をフェリーとフェリーでつなぐ「コンテナリレー便」に変更。総輸送距離は1.2倍に増加したものの、CO2排出量は30%抑えた。
同表彰では、これらの取り組みが評価され、モーダルシフト最優良事業者賞の大賞を受賞した。
ニチレイロジグループでは、2003年からJRコンテナを使ったモーダルシフトを開始し輸送範囲や物量を拡大してきた。全幹線輸送量中に占めるモーダルシフト実績は、14年度の2.3%に対し15年度は2.4%に上昇している。
(画像:ニチレイロジグループ本社)