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帝国通信工業、中国事業の再編終え子会社の株式売却

2016年12月27日 (火)

国際可変抵抗器メーカーの帝国通信工業は26日、中国子会社の富貴(無錫)電子の全株式を海外事業者に譲渡すると発表した。

同社は安価なコストと中国市場の成長性に着目し、1994年12月に中国・江蘇省無錫市で富貴(無錫)電子を設立、日本国内で生産していた固定抵抗器の原材料を現地で調達し、富貴(無錫)電子で生産して中国市場や日本・東南アジア向け供給を開始した。

その後、現地周辺の商業化が進み「製造拠点として存続し続けることが困難になった」(帝国通信工業)ことに加え、中国市場の拡大に対応する必要性が生じたことで2012年3月に江蘇省淮安市に富貴電子(淮安)を設立。

富貴(無錫)電子から富貴電子(淮安)への製造移転を進め、このほど富貴電子(淮安)への全製品の製造移転が完了したことから、富貴(無錫)電子の全出資持分を譲渡することにした。譲渡額は750万元(1億2647万円)で、17年3月に譲渡する。