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商船三井、創立記念迎え池田社長「足元の営業力強化」

2017年4月3日 (月)

ロジスティクス商船三井が3日発表した、1日に創立記念日を迎えて全役職員に向け池田潤一郎社長が贈ったメッセージは次の通り。

■商船三井・池田潤一郎社長のメッセージ(要約)
商船三井グループの皆さん、当社は創業133周年を迎えた。昨年度は、単年度経営計画のもと、全社が一丸となって構造改革を完遂し、さまざまな損益改善努力を行った結果、経常損益は黒字を確保する見通し。本日はまずこの1年の皆さんの頑張りに感謝したいと思う。

先月、世界最大2万TEU型コンテナ船「MOL Triumph」が竣工した。今後同型船6隻を順次欧州航路に投入する。本船は経済性や環境負荷の点で最新鋭で、2018年4月にスタートするコンテナ船新会社の中核を担っていく。邦船3社コンテナ船事業統合の一大プロジェクトは当社の中核事業として社を挙げて取り組み、何としても黒字化させなければならない。

皆さんには、新会社の営業開始に向けて一丸となって当社の商権維持と損益改善に全力を尽くしていただきたい。当社の今年度の損益のためだけでなく、この取り組みが新会社の発射台の底上げにもつながるからだ。正念場なので、ぜひ頑張ってほしいと思う。

皆さんご存知のように、商船三井グループは現在「One MOL」のスローガンの下に営業活動を強化している。組織面では、昨年ドライバルク営業本部とエネルギー輸送営業本部を設置、部門の壁を超えたマーケティングで成果を挙げている。この4月1日には新たに製品輸送営業本部を立ち上げ、コンテナ船、自動車船、港湾・ロジスティクス、フェリー・内航の各部門が一つの本部として有機的に活動し、より利便性の高いサービスを顧客に提供することを目指していく。

また同日、経営企画部に「One MOL 営業戦略推進室」を設置した。One MOL営業戦略委員会の委員長には私自身が就く。同室には3つの大きなミッション、(1)顕在・潜在する顧客ニーズの深掘り(2)国・地域を面で攻めるグローバル戦略(3)ビジネスインテリジェンスがあり、これらを統合的に推進し当社の営業活動を立体化することを目指している。

従来の部門が行ってきた営業活動に加え、顧客企業の経営課題からICTを活用した利便性の向上までさまざまなレベルのニーズを立体的に把握し、戦略的な営業活動いわばコーポレートベースのマーケティングを、組織的に推進していく。