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農水省、食品ロス抑制へ容器高機能化事例公開

2017年4月11日 (火)

調査・データ農林水産省は11日、「食品ロスの削減につながる容器包装の高機能化」事例を同省のウェブサイト上で公表した。事例は鮮度保持、賞味期限の延長、小分け・個包装、内容物の分離性向上、輸送時の損傷軽減、その他の6区分に分け、45の事例を紹介している。

このうち輸送時の損傷を軽減するものとしては、エフピコチューパと味の素の2事例を掲載した。

エフピコチューパは⻘果物輸送時の損傷を軽減する機能性容器を用い、不織布の伸縮で輸送・荷扱い時の振動・衝撃から青果物の損傷を抑制した。一般容器使用時には輸送距離が伸びるに連れて500キロで10%、1000キロで12.83%、2000キロで16.67%と損傷率が高まったのに対し、機能性容器を使用した同社の事例では500キロで0%、1000キロで0.83%、2000キロで1.67%――と、著しく損傷率が下がったという。

日本は食料の大半を輸入に依存する一方、まだ食べられるのに捨てられている、いわゆる「食品ロス」が毎年大量に発生しており、2014年度の食品ロス推計値は621万トンに上っている。

■事例集(PDF)
http://www.maff.go.jp/j/shokusan/recycle/youki/attach/pdf/index-21.pdf