環境省、5日までに｢ヒアリ500個体以上確認｣

話題環境省は5日、兵庫県尼崎市で5月26日に輸入コンテナの内部でヒアリが確認され、全て薬剤の燻蒸により消毒処分したが、そのなかで少なくとも働きアリ500個体以上が確認されたと発表した。

環境省は、兵庫県尼崎市でヒアリが輸入コンテナ（1個）の内部で確認されたことを受け、神戸市・尼崎市と協力して、そのコンテナが一時的に留め置かれた地点周辺で、捕獲トラップなどを設置し、ヒアリの侵入の有無を確認するための緊急調査を実施している。

そのコンテナ内の個体は、すべて薬剤の燻蒸により消毒処分された。消毒処分した個体を専門機関で分析したところ、有翅（ゆうし）メス（女王）や、有翅オスが含まれていたことがわかった。

今回調査を行ったサンプルは薬剤により長時間燻蒸され、コンテナ内の異物とともに回収されたことから、劣化や破損した個体が多い状態となっており、働きアリの総数については、正確な個体数を見積もることは困難な状況だが、「少なくとも500個体以上」だという。

なお、「ヒアリの働きアリや有翅オスは、仮に屋外に逸出した場合でも、単独で繁殖することはない」（環境省）。

また、ヒアリの生息が確認されていた神戸市のポートアイランド「PC18」内に設置していたトラップにヒアリの疑いのある1個体が捕獲され、6月28日に回収し専門機関で同定したところ、7月5日にヒアリであることが確認された。

新たにヒアリが確認されたことを踏まえ、引き続きコンテナが留め置かれた地点の周辺でトラップの設置による調査とベイト剤による予防措置を継続するとともに、ヒアリが確認された場合、速やかに防除を実施する。