拠点・施設日本GLP(東京都中央区)は4日、熊本県菊池市で延床面積1万8000平方メートルの物流施設「GLP熊本菊池」を着工したと発表した。半導体関連の物流需要が高まるなか、ジャストインタイム対応が可能な立地と施設仕様を備え、完成は2026年9月末を予定している。

▲「GLP熊本菊池」完成イメージ(出所:日本GLP)
開発地は、半導体製造企業が集結する「セミコンテクノパーク」に隣接し、TSMC(台湾)の子会社であるJASM(熊本県菊陽町)など主要半導体工場から車で10分。新設予定の大津熊本道路・大津西インターチェンジ(IC、仮称)からも2.8キロとアクセス性が高く、熊本空港や九州縦貫自動車道への接続を含め、九州全域をカバーする広域配送拠点としての機能も見込まれる。
施設は地上2階建てのボックス型で、シングルテナントによる占有利用を前提とした設計。1階には10トントラック19台分、4トントラック29台分が接車可能な片面バースを備え、庫内には垂直搬送機2基と荷物用エレベーター2基を設置。2層使いによる効率的な搬出入動線を確保している。全館空調により、精密機器や温度管理が求められる品目への対応力も高めている。
周辺地域では、半導体関連産業の集積に伴う人口増加や生活インフラの整備も進んでおり、今後は工業製品に加えて日用雑貨などの物流ニーズも高まると予測される。従業員向けには、休憩スペースや給湯室、100台超の乗用車駐車場を整備し、働きやすさの確保にも配慮した。
日本GLPは、熊本県内で「GLP熊本大津」を開発済みで、九州地域では「GLP福岡ICプロジェクト」など複数の開発を進行中。半導体需要の拡大が続く九州エリアで、同社の開発姿勢がさらに鮮明になっている。
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