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通関NACCS連携SimGate、新バージョン

2025年7月4日 (金)

サービス・商品NTTデータ(東京都江東区)とNTTデータアイ(新宿区)は3日、日本の通関システム「NACCS」と企業システムを接続・連携して業務効率化を図るゲートウェイソフトウエア「SimGate(シムゲート)」の新バージョンをリリースしたと発表した。新バージョンは今年10月に予定されているNACCSのシステム更新に合わせたもので、海上小口貨物に関する簡易通関制度など新制度に対応している。さらに、これまで海上貨物と航空貨物で分かれていた業務メニューの統合や、サーバー処理能力の向上、視認性・操作性の改善などの機能強化を図った。

海上小口貨物に関する簡易通関制度は、海上貨物を取り扱う事業者が、一定の条件を満たす海上貨物について、輸入(納税)項目の一部を省略して申告できる輸入通関手続きで、貨物量の少ない越境EC(電子商取引)での、業者の申告業務の負担を軽減する。特にコンテナ船を用いる海上輸送では、航空に比べて貨物件数がさらに増加することが想定され、これまで以上に手続きを効率的に処理する必要がある。

SimGateの新バージョンを導入すれば、企業内システム上の受注・出荷などのデータをそのまま活用してNACCSでの申告が可能になり、手入力やデータの二重管理を省略できる。

また、航空貨物業務・海上貨物業務メニューの統合では、航空用、海上用で別に提供していた業務機能を統合し、輸送形態にかかわらずSimGateを利用できるようにした。異なる輸送手段を用いた業務でもSimGateで処理できるようになり、担当者の業務の負担が軽減されるとともに、複合輸送時の手続きの整合性も高まり、実務効率が向上する。

このほか、輸出入申告件数の大幅な増加に対応し、より効率的に業務処理できるよう、サーバー処理能力を向上させるとともに、利用者の要望に応えて、画面の視認性や操作性を高めたインターフェースへと刷新した。

両社では、将来的にSaaSによる従量課金型のNACCS接続サービスの提供を目指すほか、他の貿易プラットフォームと連携するなどして、より柔軟で拡張性の高いサービスへの発展を目指すとしている。

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