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年内に大阪・東京などで実証実験、合弁視野

タクシー配車世界大手の嫡嫡、SBと組み日本進出

2018年2月9日 (金)

話題ソフトバンクは9日、出資先でタクシー配車事業を手がける中国・滴滴出行(ディディチューシン)と協業し、日本でタクシー事業者向けサービスを展開すると発表した。

嫡嫡が持つAI(人工知能)技術を活用し、タクシー配車プラットフォームの構築を目指す。年内をメドに大阪府、京都府、福岡県、東京都などで実証実験を行い、合弁会社の設立も視野に入れる。

嫡嫡は深層学習をベースにした需要予測とスマート配車システムに強みがあり、これにソフトバンクの国内事業基盤と知見を掛け合わせて利用者の利便性を高める。ソフトバンクでは「最先端テクノロジーの日本への導入に注力」する戦略を明確にしており、今回の協業もこうした取り組みの一環。

両社は今後、日本の市場環境や関連法令を慎重に調査しながら、タクシー事業者や関係省庁などと連携し、「日本の全タクシー事業者が導入可能なオープンで中立的なプラットフォーム」の構築を目指す。

2012年にスタートした嫡嫡のアプリには200万人のタクシードライバーが登録しており、世界最大級のタクシー配車プラットフォームを手がける企業へと成長。17年にはそのプラットフォームを通じて11億件の配車が実行された。中国では500のタクシー事業者と提携している。