ニチレイロジ、マレーシア低温物流会社に出資

ロジスティクスニチレイの低温物流部門を担うニチレイロジグループ本社は16日、マレーシアの低温物流会社、Cold Chain Network社（コールドチェーンネットワーク社）に出資し、同国の低温物流事業に参入すると発表した。マレーシア政府系ファンドの子会社からコールドチェーンネットワーク社の発行済株式40％を取得する契約を交わした。

ニチレイロジグループの保管設備能力は180万トンで国内トップだが、世界では6位のシェア（4月時点）となっていて、1988年のオランダ進出を皮切りに欧州で事業を拡大、04年から中国、13年からタイとアジア圏でも事業を拡大している。

マレーシアは国内消費の拡大を背景に「温度管理が必要な低温貨物の保管需要」が増えており、ASEAN加盟国のなかでもスーパーマーケットなどの小売店業態が多いという特性から、「日本で培った物流ノウハウを活用できる」と判断した。

コールドチェーンネットワーク社は、3万トンの保管能力を持つ物流センターと、48台の保冷トラックを保有するマレーシア3位の低温物流事業会社で、特にハラル物流に強みを持つ。ニチレイロジグループは、タイのSCGニチレイロジスティクスとも連携してASEAN事業の拡大を目指す。