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ニチレイロジ、マレーシアの低温物流2社に出資

2022年4月18日 (月)

財務・人事ニチレイロジグループ本社は15日、マレーシアで低温物流を手掛けるLitt Tatt Enterprise(リット・タット・エンタープライズ)とLitt Tatt Distribution(リット・タット・ディストリビューション)の発行済株式の49%を取得すると発表した。2社の発行済株式の100%を取得する特別目的会社NL Litt Tatt Group(NLリット・タット・グループ)の株式の49%を取得する形で資本参加する。ことし6月末に手続きが完了する見込み。

▲締結の様子(出所:ニチレイロジグループ本社)

ニチレイロジグループは2018年に現地の大手物流会社NL COLD CHAIN NETWORK(NLコールド・チェーン・ネットワーク、NLCCN)の発行済株式40%を取得し、現地の低温物流事業に参入した。今回、計6か所の倉庫と配送拠点、190台の車両を持つリット・タットと新たに連携することで、現地での輸配送を中心に幅広い顧客と長期的なネットワークを構築する。

リット・タットは自社車両を活用したきめ細かな配送を得意とする。豊富な保管容量を有するNLCCNとの事業上の親和性は高く、共同配送による積載率向上や倉庫拠点の共同利用などの相乗効果も見込まれる。

ニチレイロジグループは04年に中国、13年にタイ、18年にマレーシアで事業展開を開始し、着々とアジア圏の低温物流における勢力を強めつつある。同社は「ASEANにおける低温物流事業をさらに拡大していく」としている。

ニチレイロジ、マレーシア低温物流会社に出資