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モーダルシフト最優良事業者賞に東洋メビウス

2018年11月8日 (木)

認証・表彰日本物流団体連合会(物流連)は8日、東洋製罐傘下の東洋メビウスによる「缶蓋製品の鉄道コンテナ輸送へのモーダルシフト」がモーダルシフト最優良事業者賞(大賞)を受賞した、と発表した。

27日に表彰式が行われる「モーダルシフト取り組み優良事業者公表・表彰制度」の受賞者として、「モーダルシフト優良事業者選定委員会」(竹内健蔵委員長、東京女子大学教授)が23件・15社を選び、東洋メビウスを大賞に相当する最優良事業者賞にを決定した。表彰制度としては5回目の実施。

東洋メビウスは、茨城県と大阪府の間で行っている缶蓋製品の輸送をトラック輸送から鉄道輸送へ転換。長距離ドライバー不足を背景に、鉄道コンテナ輸送へのモーダルシフトを検討していたが、缶蓋への傷・サビなど輸送中の振動や結露による損傷の発生を懸念。対策として、トラックの荷室と同等の仕様となるよう断熱機能や荷室内固定装置(ラッシングレール)を追加装備した専用31フィートコンテナを開発した。これにより、トラック輸送と同等の輸送品質を鉄道輸送で確保。輸送品の特性に配慮しつつ、環境負荷低減とトラックドライバー不足などの問題解決につながる取り組みを実行した。

このほか「モーダルシフト取り組み優良事業者賞1実行部門」は幹線区間での貨物総輸送量のうち鉄道・海運の利用比率が40%超を達成した日本通運を選出。改善部門は山九、センコー、日本石油輸送の3件、継続部門はフェリックス物流、マリネックス西日本の2件、有効活用部門は佐川急便・トヨタ輸送、センコー、日通、日立物流、ランテック、ロジスティクス・ネットワークの6件(7社)、新規開拓部門は山九、センコー、中越通運、日陸、濃飛倉庫運輸、フェリックス物流、マリネックス西日本、ロジスティクス・ネットワークの10件をそれぞれ選んだ。