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オーディオテクニカ、台湾に「こだわり」の新工場

2018年11月29日 (木)

国際オーディオテクニカは28日、設立から30年を迎える台湾現地法人の新工場が完成したと発表した。

現地法人は主にヘッドホンとマイクロホンの製造を担ってきたが、周辺エリアでインフラが整い、現行工場の老朽化が進んでいることもあって「生産能力増強の必要性とネットワーク確立などの機運」が醸成されたと判断、設立30年の竣工を目指して2016年に新工場建設計画をスタートさせ、28日に竣工を迎えた。

既存ワイヤード製品の開発を強化するとともに、需要が増えているワイヤレス製品の開発、生産拡大のための新たな施設として、電波暗室、無響室、シールドルーム、クリーンルーム、試聴室などを備えた。建物は地下1階、地上3階の4層構造で、3階にはクリーンルームを新設。高品位なコンデンサー型の音響変換器を生産できるようになった。

無響室などの特殊室は、外部からの振動遮断を目的とする地下1階からすべて切り離した設計とし、工場から独立したトランスを経由して電源供給を行うことで電気的ノイズを回避するなど「ものづくりへの徹底したこだわり」(オーディオテクニカ)を支える拠点として運用する。