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アサヒロジ、20年度に売上1000億円超を計画

2019年2月8日 (金)

ロジスティクスアサヒホールディングス傘下で同社グループの物流機能を担うアサヒロジ(東京都港区)の山崎稔社長は8日、協力物流会社数十社の経営者を招いて開催した懇談会の席で「10年後には96万人のドライバーが必要になる。改正された貨物自動車運送事業法の対応を強化していく」と述べ、物流センターにおけるトラック待機時間の削減や料金値上げなどに取り組む方針を表明した。

懇談会は毎年、アサヒロジが協力会社の経営者を招き、事業方針の共有やアサヒビール、アサヒ飲料などアサヒグループにおける物流動向を説明する機会として開催していて、今回は2月8日東京都港区の品川プリンスホテルで行われた。

▲アサヒロジの山崎稔社長

山崎社長は「2018年度に売上高938億円だった。19年度974億円、20年度1003億円、21年度1029億円を計画している。21年度の物流量は酒類・飲料だけで8.5億函を運ばなければならない」と話し、懇談会に参加した運送会社の協力が重要になってくると強調した。8.5億函は、日本郵便が17年度に取り扱った宅配貨物(ゆうパック)の8.7億個に匹敵する。また、長期にわたる人手不足がドライバーの長時間労働や交通事故の多発要因となっている物流業界の課題を踏まえ、長時間労働の改善や事故削減に取り組むことに意欲を示した。

懇談会では、アサヒロジの役員が協力物流会社の経営者らに対し、アサヒグループにあって物流機能を担う同社の営業施策などを説明。安全対策への協力要請なども行い、方針や情報共有の紹介を終えた後は、アサヒロジの役員、幹部社員らと協力会社の経営者らによる懇親会へ移行し、親睦を深めた。