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双日、モンゴル資源の物流網確保へ資源会社に出資

2012年6月18日 (月)
中蒙所有のトラック

中蒙所有のトラック

荷主双日は18日、中国・内蒙古オルドス集団の100%子会社でモンゴルで資源ビジネスを手掛ける中蒙煤炭有限公司(内蒙古自治区フフホト市)の10%持分を取得することに合意した、と発表した。双日の出資額(増資引受け)は、3000万人民元(3億7500万円)。

 

オルドス集団は、カシミヤ製品の製造販売で世界最大手。合金鉄・電力・石炭・石炭化学などの事業を内蒙古地区を中心に大規模に展開している。中蒙は、中国とモンゴル国境地区の主要通関口2か所に選炭加工工場、ヤード、トラックを保有し、モンゴル炭の中国向け国境貿易を手掛けている。

 

双日は2010年から中蒙経由でモンゴル炭の中国向け販売を手掛けてきたが、今回の中蒙への出資で同社が保有する国境物流・加工機能を基盤にして、中国国内市場への拡販、日本など第三国市場への貿易拡大を目指す。

 

また、将来オルドスグループとともにモンゴル炭資源開発にも取り組むことを検討しており、モンゴル炭の上流(資源)-中流(物流・加工)-下流(販売)に至る独自のサプライチェーンを構築していく。今後、中蒙の調達・販売に関わる主要ポストに双日から人材を派遣し、モンゴル炭の資源開発、安定供給を積極的に支援していく、としている。