ロジスティクス商船三井は21日、三井E&S造船、ウェザーニューズの2社と組んで取り組む運航データの利活用に向けたプロジェクト「FOCUS」(フォーカス)の第二弾として、運航中の推進性能を見える化して船舶の性能をリアルタイムに比較できる「FleetPerformance」(フリートパフォーマンス)を発表した。
同社は昨年5月、船の航海中の状態を陸でリアルタイムにモニタリングして安全を維持したり、トラブル時に即時に対応したりするための船舶管理ツールを「FleetViewer」(フリートビューワー)としてリリース。

▲「FOCUS」プラットフォーム図
フリートパフォーマンスでは「安全運航を前提としてさらなる最適運航を目指す」ため、運航中の推進性能を把握、見える化し、環境への影響の詳細な評価、各船の性能比較などをリアルタイムに行えるようにした。
数分間隔に収集した船のセンサデータを活用し、三井E&S造船グループのノウハウで解析を行うことで、波や風の影響を受けて航行している船の実海域での性能、船体やプロペラの汚損を把握。環境への影響やクリーニングの適切なタイミングなどのメンテナンスを検討する。また、航行中の波や風の影響を取り除き、「船の真の性能」を把握することで、各船の性能比較、省エネ装置の効果検証などを行う。