商船三井、自動航路制御機能の省エネ効果確認

ロジスティクス商船三井は15日、東京計器（東京都大田区）製オートパイロット航路制御機能「ACE」の性能検証試験を実船で行い、1.5％の省エネ効果を確認したと発表した。

ACEは、船の針路の方位を設定することで風潮などの影響を推定し、本来の航路から離れる距離を最小化するよう舵を最適に制御する機能で、これまでの制御方法と比べ、航路から離れる距離や変針回数を抑えることができる。

▲従来の制御方法（左）と「ACE」を用いた航路制御（右）の比較イメージ

同社は運航船から得られるビッグデータを安全運航支援、環境負荷低減、効率運航などに役立てようと船内で一元的に収集し、総合船舶運航支援ネットワークの構築を目指している。

今回の検証試験はビッグデータ活用の一環として、運航船に搭載しているフリートモニターから得られるデータを解析し、1.5％の省エネ効果を確認した。