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日本郵便が中国向け引受停止、発送のメド立たず

2020年3月12日 (木)

国際日本郵便は12日、中国向け国際郵便物の引受けを13日から一時停止することを発表した。政府が発表した入国・移動制限と航空機発着制限により、3月9日から輸送量が大幅に減少しているため、郵便物の発送のメドが立たなくなったという。

対象となるのは、「EMS郵便」、航空・SAL・船便扱いの「小包郵便」、「通常郵便」の一部で、航空扱いの書状、郵便はがき、盲人用郵便物については引受けを継続する。

また、韓国向けの国際郵便物については、中国向けと同様の理由で「大幅な遅延が見込まれる」としており、香港・マカオについては「遅延が生じるおそれがある」としている。

日本郵便は、新型コロナウイルスの感染拡大により大幅な配達遅延が発生しているとして、2月15日に民営化以来初めてチャーター機輸送を実施したが、その後も中韓旅客線の運休・減便が相次ぎ、輸送を確保しきれなくなったものとみられる。これについて11日に行った取材に対する回答はない。

日本航空(JAL)は、「旺盛な貨物・郵便需要に応えるため」として、先週から中国旅客線の一部を、乗客を乗せない貨物チャーター機として運航している。

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https://www.logi-today.com/370350