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村田機械、新コンセプトの高速立体仕分けシステムを発売

2010年9月2日 (木)

ロジスティクス村田機械のユニシャトルHP村田機械は2日、1システムで保管機能と搬送機能、仕分機能を持つ新しいコンセプトの自動倉庫「高速立体仕分けシステム”Uni-SHUTTLE HP(ユニシャトルHP)”」を開発したと発表した。6日から発売を開始するとともに、14日から東京ビッグサイトで開催される「国際物流総合展2010」に出展する。

 

ユニシャトルHPは、フレキシビリティに富む保管機能と、高能力の搬送・仕分け機能を組み合わせ、高いスループットで資産の回転率向上を図るとともに、後工程に配慮したグループ出庫や順立て出庫など物流品質の向上、効率化を図る自動倉庫システムで、ラックシステム(保管棚)、シャトル台車(搬送・移載装置)と入出庫装置(スペースストレージ、バーチカルコンベヤ)で構成している。
保管機能として、各段にシャトル台車が独立走行するラック(保管棚)を核に、保管物を保管棚との間でやりとりするシャトル台車の移載装置にリアフック式を採用し、カートン・折りたたみコンテナ・バケットなど保管物のケースを選ばない柔軟さを実現。最大幅450ミリ×奥行600ミリ×高さ600ミリから最小幅175ミリ×奥行225ミリ×高さ90ミリまで、保管棚の1間口あたり4-6個を効率的に収納する。

 

搬送機能としては、ラックシステムの各段層を、シャトル台車がクラス最高の毎分400メートルで独立走行し、入出庫装置と保管棚の間で保管物を搬送。保管物の仕分けは、シャトル台車と入出庫装置との組み合わせで行い、グループ出庫・順立て出庫を行う。

 

入出庫装置には、スペースストレージ(高速入出庫装置)か、バーチカルコンベヤ(高速垂直搬送機)を目的に応じて選択でき、スペースストレージはグループ入出庫、バーチカルコンベアは整列順序出庫での使用を想定している。入庫側、出庫側にそれぞれスペースストレージを採用すれば、入出庫能力は毎時3000ケースとなる。

 

ユニシャトルHPは、大きさや種類の異なるケースを同時に保管できる柔軟性と、配送先単位や客先単位などのグループ単位出庫、条件に従った順序整列出庫など、運用面での高い処理能力により、1システムで保管機能と搬送機能、仕分機能を持つ高速立体仕分けシステムとなり、高いスループットとオーダーごとの単位出庫により、出庫後の積み込みや納入先での仕分け作業、オペレーターの作業負担を大幅に軽減することができる。

 

同社では初年度10システムの販売を見込んでいる。システム価格は、参考価格で5000万円。