ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

村田機械、ケース搬送・仕分け機能持つ新システム

2018年9月11日 (火)

サービス・商品村田機械(京都市伏見区)は11日、コンベヤによる搬送機能とソーターによる仕分け機能を併せ持つケース搬送・仕分けシステム「SHUTTLINER」(シャトライナー)を開発した、と発表した。

EコマースなどのBtoCビジネスでは、品揃えを充実させるための大量の商品保管と、個人客向けの注文に対応するための商品ピッキングの「小口頻回化」を両立させるため、複数の商品保管倉庫と複数のピッキングポイントをコンベヤで接続し、商品を充填した大量のケースを巡回させるケースがある。

この時、同一方向にケース連続搬送させるコンベヤでは、倉庫からピッキングポイントへの商品補充ラインと、ピッキング終了後のケースを自動倉庫へ搬送する再入庫ラインの2つの搬送ルートを上下二層に分離して設置することになる。

シャトライナーは軌道上を走行するリニアモーター駆動の台車を多数台で運用することによりコンベヤの搬送機能を、正転・逆転可能なベルトコンベヤ付き台車を使用することでソーターの仕分け機能を、2つ同時に実現したケース搬送・仕分けシステム。

台車はリニアモーター駆動で、スムーズで無駄のない加減速、短い台車間隔での高速連続運転ができ、最大50台が一括制御で最適割り付けされている。台車は移載ポイントで正転・逆転可能なベルトコンベヤを用いて、出庫・再入庫の双方向にケースをすばやく移載する。これらの台車ごとのきめ細かい制御、複数台車の最適制御による全体運用、1個単位の双方向へのすばやい移載によって、コンベヤでは難しかった商品補充ラインと再入庫ラインの兼用を可能にし、シンプルで省スペース、保全も容易な単層のレイアウトを実現した。

また、台車が1個単位で搬送する仕組みのため、従来のコンベヤやソーターのように連続搬送による商品の転倒や衝突、ケース詰まりなどのトラブルもなく、商品破損リスクを減少することもできる。

仕分けポイントとは直角で接続するため、商品進入のため傾斜ルートが必要となるソーターに比べて省スペースで、さまざまな工程との接続もシンプルになり、レイアウトも容易となっている。

なお、このシステムは、11日から東京ビッグサイトで開催している国際物流総合展2018に展示している。