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withコロナ時代、現場オペレーションの持続可能性向上を

梱包作業を最適化する段ボール自動製造システム

2020年7月3日 (金)

話題コロナ禍の中、通販の出荷物量が急激に伸びている。ある企業では従来の3倍ほどの物量を出荷しているという。しかし、急に物量が増えたからといって、現場の人員を増員することは容易ではない。ウイルスが流行する以前より人手不足が課題となっていた業界だ。社会の変化が大きく、先の見通しを立てづらい現在の状況において、どのように変化に対応し、物流現場のオペレーションを持続させていくかが今、問われている。この課題に対し、タナックス(京都市下京区)が示す解決策は「無理のない設備投資による梱包作業の機械化・自動化」だった。(Logistics Today編集部)

■マンパワーに依存している梱包作業、属人化からの脱却

「働き方改革や生産性向上」が求められているのは物流現場も例外ではないが、「商品の梱包作業」はいまだマンパワーに依存している現場も多く、全体の出荷効率を下げる原因にもなっている。

特に、異形商品や長尺商品の梱包には形状に合う段ボール箱がないため、手作業で定型の段ボール箱を加工することや、倉庫に保管している多種多様な資材から適した段ボール箱を探し出してくる手間が必要になる。このような作業に時間を取られ、多くの企業が効率化に苦慮しているという。数名の熟練作業員に頼っているばかりでは、オペレーションの持続可能性に課題が残り、今後の急な物量の増減にも柔軟に対応しきれないだろう。

■梱包作業の負担が大幅軽減、出荷量の増加に成功

商品にジャストサイズの段ボールを切り出せるというタナックスの「Just fit BOX」(ジャストフィットボックス)が通販業界や家具・建材業界で注目されている。

Just fit BOXは、「3辺サイズを入力するだけ」でマシンが商品サイズに合う段ボールを自動で切り出す。例えば、5メートル級の建材を梱包する段ボールシートも1枚から切り出すことが可能だ。

ガラスのオーダー製品を扱うコダマガラス(大阪府八尾市)では、商品ごとに異なるサイズの段ボールケースが必要で、特別な技術を持つ作業者の梱包作業への負荷が高まったことを受け、Just fit BOXの導入を決めた。

▲Just fit BOXの操作風景

Just fit BOXは、基本操作が直感的に行えることで、導入初日から問題なく稼働できたという。これにより梱包作業の省力化が進み、一人に集中していた作業を分担することにも成功。同じ箱を10個作成する場合の作業量が、1個分の作業量にまで軽減され、ボトルネックとなっていた梱包作業の効率が改善されたことで、今後は出荷量を増やすことも可能になった。

人の手によってしか対応できないと思われていた業務が一部機械化できたことによって、全体の業務プロセスが合理化でき、同じ人員で物量の増加に対応できるようになった好例だ。

■自動化レベルを見極め、無理のない現場改善を

まずは作業の一部機械化を検討することが、オペレーションの持続可能性を実現するための第一歩となるが、企業によっては完全自動化も視野に入れているのではないだろうか。この先、人手不足が深刻になればなるほど、人に依存しないオペレーション体制の構築が求められてくる。

先に紹介したJust fit BOXに加え、タナックスは「3辺高速自動包装機 TXP-600」をラインナップのひとつとして提案している。商品の計測から梱包、出荷ラベルの貼り付けまで、全自動で連続梱包することができるマシンだ。

どこまでを人の手による作業とし、どこからを機械化・自動化していくのか。この見極めが、これからの物流現場において重要なポイントになってくるのではないだろうか。

タナックスでは、7月7日(火)から10日(金)に「段ボール」や「梱包自動化」をテーマにした各種オンラインセミナーを開催する。 詳細は、こちら

■コダマガラスの導入事例

■問い合わせ先
株式会社タナックス 物流ソリューション部
Mail:info-bod@tana-x.co.jp
TEL: 03-3495-6055
受付時間:10:00~17:00(土日祝、夏季・年末年始は除く)
URL:http://justfitbox.jp/