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デロイトとトラックス、小売向け棚監視機能で提携

2020年9月16日 (水)

サービス・商品コンサルティング会社のデロイトと小売向けソリューションを手がけるTrax(トラックス、シンガポール)は15日、スペイン国内でデロイトと取引のある食料品小売事業者に、トラックスの棚監視ソリューション「リテールウォッチ」を導入するため、提携した。

これにより、両社は小売店に対し、店内の在庫状況や価格設定を自動測定するソリューションを提供する体制を整える。

リテールウォッチは、棚に備え付けられたIoT対応カメラ、天井設置型ドームカメラ、店舗内ロボットに、機械学習を含むトラックスの機能を組み込んだソリューションで、すべての商品、棚、通路、店舗を自動で正確に継続して可視化することにより、小売店に「店舗の目」を提供するもの。

これにより、小売事業者はリアルタイムに棚状況を把握できるようになる。棚の在庫ギャップを発見・修正して価格チェックや在庫管理などのマニュアルタスクを置き換える――といった利用方法が想定されている。

トラックスのマーク・クック氏(エグゼクティブバイスプレジデント兼リテールソリューションヘッド)は「デロイトとトラックスは、小売事業者の店内データの収集と運用の自動化を支援し、スタッフの生産性と店頭での可用性を向上させ、サプライチェーンによる商品の補充とその予測に役立つより高品質なデータを提供する」と語り、店舗の完全な可視化によってサプライチェーンを制御する利用法を提案している。