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岩崎電気、紫外線で手荷物・カート除菌する実証実験

2020年10月12日 (月)

国内岩崎電気はこのほど、中部国際空港会社とNPO法人「空港に於けるRFID技術普及促進連絡会」と共同で、紫外線による除菌装置を開発し、これを空港で実用化するための実証実験を同空港で14日から開始すると発表した。

▲除菌装置内部・紫外線ランプ点灯時(出所:岩崎電気)

実証実験では、紫外線による除菌装置で手荷物と手荷物カート・手荷物用通い箱などを除菌するほか、電子タグ(RFID)を利用し、除菌済みの機材を追跡管理する。

国際空港では、旅客への検温や消毒によって海外からのウイルス持ち込みを防いでいるが、作業負担と革製品などへの影響が懸念されている。また、手荷物カートは不特定多数が利用するため、手作業で除菌しているが、これも一定の不確実性がある。

今回の実験では、紫外線による除菌を手荷物の搬送ラインで実施し、スマートフォンや大型ディスプレイに返却時間を表示することで3密を回避。手荷物カート用の除菌装置も設置し、利用者がQRコードで除菌日時を取得できる仕組みを検証する。

今後は、システムや運用上の問題点を抽出し、11月末までに取りまとめ、空港利用者、従業員、地域住民の安全・安心のためにシステムの早期実用化を目指すという。