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ヤマト、大型商品の発送支援をPayPayフリマでも

2020年11月24日 (火)

ロジスティクス引っ越しや設置配送を手がけるヤマトホームコンビニエンスは24日、大型家具や家電の梱包、集荷、配送、開梱、設置、資材回収までを一括して請け負うサービスを、「PayPay(ペイペイ)フリマ」利用者向けにも提供することを発表した。

ペイペイフリマ向けに「おまかせ大型配送」と名付けられたこのサービスは、同社の配送スタッフが、出品者宅で梱包・集荷を行い、購入者宅での開梱・設置・資材回収まで行うもの。3辺合計450センチメートルまでの商品が対象で、匿名配送にも対応する。配送料金は、サイズごとに全国一律。

同社はことし2月末から「メルカリ」利用者向けに「梱包・発送たのメル便」として提供しており、今後「ヤフオク!」でも提供するという。

▲「おまかせ大型配送」利用の流れ(出所:ヤマトホームコンビニエンス)

大型品の配達は課題と可能性に満ちている

既存の個配市場では、160サイズ以上の価格が高止まりしたまま下がる気配ゼロだ。大手3社の中でもヤマト運輸とJPはその傾向が顕著で、集荷場面だけにとどまらず、中継地と最終配送地のターミナルでのサイズや重量チェックも徹底的に厳密化されている。佐川急便は比較的大型サイズに寛容で、他社が受け付けない荷姿や変形梱包物でも持ち帰ってくれるケースも見受けられるようだが、あくまで”比較的”であって、全面的に認めているわけではない。

大型消費財市場でも、いまやEC販売の台頭は目覚しい。そうなると配送の問題がついて回ることになる。大企業の販売事業者なら、専用便での店頭販売と同様の配達・設置サービスが施せる。しかし、それ以外の中小事業者は契約している運送業者に配達委託しなければならず、そのコストは販売価格の抑制努力を帳消しにしてしまうことが常だ。
しかしながら、売手の送料全額負担などは到底無理な相談であり、顧客負担を販売画面で謳えば、売りにくくなって本末転倒となりかねない。共配と同じ理屈で大型品混載サービスのネットワーク化がすぐさま思い浮かぶが、まだ決定打は見当たらない。

視点を変えれば、既存の各種ワンマン配送では限界がある大型商材の配達分野は、難しい課題に直面していると同時に、知恵や工夫次第では大きな市場を席捲できる可能性もあるといえよう。(企画編集委員・永田利紀)

ヤマトHC、メルカリ大型商品の梱包・発送代行開始