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国交省、ホームロジ・栗林商船にグリーン物流表彰

2020年12月14日 (月)

認証・表彰国土交通省は11日、複数事業者で環境負荷低減に取り組む「グリーン物流パートナーシップ」の中で、2020年度に顕著な功績のあったホームロジスティクスほか2社の取り組みを大臣表彰に、栗林商船ほか3社の取り組みを政策審議官表彰とすることを発表した。

■スワップボディを活用した共同輸送

▲コンテナとシャーシを分離している様子(出所:国交省)

大臣表彰の取り組みは、ニトリの物流を担うホームロジスティクスと、ユニ・チャームプロダクツ、トランコムの3社が、全国10拠点でスワップボディ車両を用いた異業種共同輸送を実現したもので、年間で二酸化炭素(CO2)排出量を880トン(38.6%)削減するだけでなく、運行台数を2490台(50%)、ドライバーの積み降ろし時間を1万2450時間削減する効果がある。

この取り組みの代表例では、兵庫にあるニトリの物流拠点(ホームロジスティクス)から香川・静岡の店舗に向かう配送と、香川・静岡にあるユニ・チャームの工場から兵庫にある物流拠点(トランコム)に向かう輸送を組み合わせ、スワップボディ車両を用いた当日ラウンド便・中継輸送を実現。求荷求車システムを運営するトランコムが、曜日波動に合わせて代替荷物を用意することで、安定した定期便の運行につながった。

(出所:国交省)

■RORO船を用いたばら積み・大ロット輸送

政策審議官表彰の取り組みは、栗林商船と王子物流、東海協和、栗林運輸が、トラックによる巻取紙の小ロット輸送をばら積みの大ロット輸送に切り替え、RORO船による海上輸送を取り入れたもの。従来は、愛知県春日井市の王子製紙春日井工場から埼玉県内の加工場までの400キロメートルをトラック輸送していたが、大ロット輸送に切り替えるとともに名古屋港・東京港間のRORO船輸送を取り入れた。

これにより陸上輸送の区間が短縮され、CO2排出量が年間73.5トン(33%)削減できたほか、トラックドライバーの運転時間を年間4815時間削減した。

(出所:国交省)