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高速道駐車スペース、拡張やスマートICに期待/解説

2020年12月18日 (金)

話題高速道路のSA・PAの改修による駐車スペースの増設は、「できるところから」着手する、という観点に立つならば評価できるが、トラックをはじめとする大型商業車両の駐車場問題を解消するためには、大型車両を対象とした増数が物足りなく、解消までにかかる時間の長期化が懸念される。(企画編集委員・永田利紀)

NEXCO中日本、東名・中井PAの駐車マス増設に着手(20年12月18日掲載)
https://www.logi-today.com/412783

(イメージ画像)

高速道路はトラックやトレーラーをはじめとする物流事業者だけのために存在するのではなく、偏向した投資や優先順位のふりかたは許されないことも承知している。

しかし、生活物資をはじめとする生活インフラの基盤を担う物流事業者への配慮や優遇は、結果的に国民生活の確かさや安心を支えることに直結している。したがって、趣旨や具体策に一定の正当性や理解が得られる範囲では、優先度を高めてもらいたい——と主張する次第だ。

現状では最もコスト効果が出せる休憩所設置の方策は、スマートICの設置による高速道路から至近の場所に「道の駅」や「第二PA」を設けることなのだと聞く。

ならば、既存PA・SAの改修は乗用車専用スペースの拡張に専念し、大型車両は専用駐車場をスマートICから出た場所に設ける、その敷地内に売店やレストランなどの施設を設けることが採算面などで難しいなら、本来のPA・SAにつながる通路を設けて共用する——というのはいかがだろうか。

優先順位が高いのは、入浴や仮眠・宿泊施設、コンビニエンスストアなどの24時間営業している売店が備わっているSAやPAであり、今回の記事内に例えれば「足柄SA」が好適だといえよう。

国内には同等のPAがいくつかあるし、何かのサービス施設を追加することで、足柄SAレベルに肩を並べるのでは、と期待できそうなPAやSAがいくつも思い浮かぶ。

素人の思い付きに過ぎないかもしれず、実はすでに専門家によるプラン策定や設計案が着々と具体化しているのかもしれない。そんな嬉しい誤算なら、何度でも「素人の浅知恵で申し訳ありませんでした」と平身低頭しつつ、来るべき新施設を訪れる日を心待ちにするだろう。