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国内三菱商事は23日、NTTと共同出資のデジタルトランスフォーメーション（DX）サービスを提供する新会社「インダストリー・ワン」を設立すると発表した。
まずは、食品流通分野で小売、卸、メーカーの在庫、受発注、需要予測など、企業内や企業間に散在するデータと、気象予測情報などの外部データをデジタル技術で連携する基盤として、食品卸の在庫最適化ソリューションをNTTデータと共同開発。
また1万商品を対象とした実証実験では、エムシーデジタルとともに開発した独自AIエンジンを用い、物流センターの在庫を平均3割、最大4割削減し「トレードオフの関係にある欠品率も総じて低下させることに成功」したという。
今後は21年度から、三菱食品が運営するローソン向け物流センターでソリューションの提供を目指し、ほかの企業向けにも段階的に展開する。
さらに、三菱商事とNTTはインダストリー・ワンとともに、ブロックチェーンなどの先端技術を活用した企業間のスマートコントラクトに関する実証実験を21年度に開始。在庫最適化ソリューションの提供と併せ、食品流通業界の食品ロスや人手不足といった課題解決につなげる。
新会社は三菱商事が51%、NTTが49%を出資し、規制当局からの承認を前提として2021年度中の設立を目指す。
