ヤマト、サイト出店支援サービス利用促進活動開始

ロジスティクスヤマト運輸（東京都中央区）は9月1日、「Yahoo!（ヤフー！）ショッピング」「PayPay（ペイペイ）モール」出店ストア向けフルフィルメントサービスの利用促進に向けたキャンペーンを始めた。ヤマト運輸のフルフィルメントサービスを利用した場合に、Yahoo!ショッピングとPayPayモール以外のサイトの受注分も、同価格の配送手数料で利用できるようにする。配送手数料には配送料金のほか、梱包費とピッキング料金を含む。キャンペーン期間は12月31日までの4か月間。

ヤマト運輸とヤフーは、2020年6月にYahoo!ショッピングとPayPayモールの出店ストア向けにフルフィルメントサービスの提供を開始。ことし4月にはサービス内容をリニューアルし、ウェブサイトでの申込完結や、EC向け宅配サービスの「EAZY」（イージー）への対応、「サイズ別全国一律配送料金」を設定するなど、利用事業者から好評を得ているという。

これまでは複数サイトに出店する事業者がヤマト運輸のフルフィルメントサービスを利用する場合、Yahoo!ショッピングとPayPayモール以外のサイトの受注分も受託可能だったものの、配送料金は別価格としていた。そのため、Yahoo!ショッピングとPayPayモール受注分以外の受注分は自社で発送業務を行うケースがみられ、サイトごとにオペレーションが分かれてしまうことから、受注対応の煩雑化などが課題となっていた。

ヤマト運輸は今回のキャンペーンにより、改めて同社のフルフィルメントサービスの利便性をアピールし利用者の拡大につなげる考え。キャンペーン終了後は、現状の価格に戻す。