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関通、キヤノンITSと資本業務提携でIT事業を強化

2022年4月15日 (金)

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国内関通は14日、キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)と資本業務提携を結んだと発表した。関通の達城久裕社長が保有する普通株式12万5000株をキヤノンITSに対して譲渡する。関通はキヤノンITSとの資本業務提携により、それぞれ展開する製品・サービスの連携や販売促進、相互提案を強化することで、早期の相乗効果の創出を図る。

関通は主力の物流事業で、主にEC(電子商取引)や通信販売における商品入庫や在庫管理、ピッキング・梱包などの物流支援サービスの提供に注力している。さらにITオートメーション事業として、倉庫管理システム「クラウドトーマス」の利用サービスを提供している。

成長戦略として「ITベンダーとしての躍進」を掲げ、2021年2月には、比較的大規模な物流センター向けに個別のカスタマイズ対応が可能な「クラウドトーマスPro(プロ)」を発売。2021年8月には顧客の基幹システムとの連携を容易にする環境を提供するとともに、同年10月には業界特化型のクラウドトーマスProとして、食品業界向け「クラウドトーマスPro For フード」と医療機器・医薬品業界向けの「クラウドトーマスPro For メディカル」、アパレル業界向けの「クラウドトーマスPro For アパレル」の提供を始めるなど、特定の業界ごとに必要となる機能の開発にかかるコストとリードタイムを削減し、クラウドトーマスProの利用を促進するソフトウェア開発を推進している。

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ITベンダーとしての躍進を実現しさらなる企業価値向上を図るうえで、クラウドトーマスProの基幹システムとの連携を容易にすることで顧客あたりの売上規模を増加させること、さらに要望に応じた機能強化・機能改善による差別化を推進する必要があると認識。キヤノンITSとの間で連携強化に向けた協議を進めてきた。

関通はキヤノンITSとの間で、「クラウドトーマス」にかかる販売代理店契約を締結。21年4月よりキヤノンITSが「クラウドトーマス」の提供を開始したほか、同年9月からはキヤノンITSの提案をきっかけとして協業パートナーとしてさらなる関係発展を模索していた。

キヤノンITSは、SI(システムインテグレーション)やコンサルティング、各種ソフトウェアの開発・販売を中心に、複数のソリューションサービスを提供。なかでも製造・流通ソリューションは、製造・物流業界における豊富な導入実績を強みに各種課題を解決するサービスとして、基幹業務トータルソリューション「AvantStage」(アバントステージ)を展開している。

今回の資本業務提携により、クラウドトーマスProの製品力強化とAvantStageとの連携深化、共同プロモーションの実施、さらに両社の顧客基盤を活用した製品・サービスの相互提案を通した相乗効果の創出を目指す。