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マレーシアの貿易額が過去最高に、輸出製品が成長

2022年4月20日 (水)

調査・データマレーシア貿易開発公社(MATRADE)は19日、2021年のマレーシア・日本間の貿易において、マレーシアから見た貿易総額、総輸出額、総輸入額、貿易収支額のすべてで過去最高額を記録したと発表した。日本はマレーシアにとって4番目の主要貿易相手国で、21年貿易総額の6.7%を占めた。貿易額は前年比20%増の360億米ドル(4兆5000億円)。

対日本の輸出は過去3年は減少を続けていたが、21年には20.3%増と回復に転じ、183億米ドル(2兆2600億円)に達した。電気電子機器や金属製品、天然ガス(LNG)の輸出が伸長。輸入も19.7%の伸びを記録し、179億米ドル(2兆2100億円)に及んだ。主要品目は電気電子機器や機械、部品、金属製品などが挙げられる。

日本以外の主な輸出相手国であるASEAN諸国、中国、米国や欧州向けも2桁の伸び率を示すなど、21年はマレーシアにとって、貿易総額、総輸出額、総輸入額、貿易収支額のすべてで最高額に達した記録ずくめの年だった。同国にとっては1994年以来の急成長で、マレーシアにおける全世界の貿易収支額は4880億米ドル(60兆円)もの黒字を記録した。

品目で見ると、製造品、農産品、鉱物の輸出がそれぞれ2桁の成長率で、製造品においては過去最高額の2440億米ドル(30兆円)まで上った。主要輸出製品の電気電子機器、鉱物性燃料、金属製品、パーム油、ゴム製品、化学製品など品目ごとの成長率向上が記録的な輸出額につながった。マレーシアでは今後も電気電子機器やコモディティーに高い需要が見込まれ、貿易額はさらに伸長すると予測されている。