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三井不、自律走行ロボでオフィスビルDXを推進

2022年4月25日 (月)

サービス・商品三井不動産は22日、参画するオフィスビル「東京ミッドタウン八重洲」(東京都中央区)の開発事業において、施設内で運用する自動走行ロボットおよびサービスの詳細を発表した。館内でのロボットの活用はじめとしたDX(デジタルトランスフォーメーション)化の推進により、不動産のサービス価値を高める取り組みとして注目される。

▲イメージパース(出所:三井不動産)

施設内で運用するのは、館内でのフードデリバリーを担うデリバリーロボット、床面清掃業務の省人化を実現する清掃ロボット、重量のある荷物を運搬する運搬ロボットの3種。これまで障壁となっていたロボットの垂直移動と水平移動を可能にするため、自動ドアの積極的な活用に加えて、エレベーターやセキュリティードアなどとの連携させることで、施設内での完全自律走行が実現した。

▲デリバリーロボットサービスイメージ (クリックで拡大、出所:三井不動産)

デリバリーサービスには、ソフトバンクグループのアスラテック(東京都港区)が開発した屋内配送ロボット「RICE」(ライス)を採用。人と強調して働くことを前提に設計されており、人との衝突を回避したり、障害物を避けたりする機能を備える。サービスでは、オフィスに到着したデリバリー事業者がライスの中に商品を収納し、ライスが自動でエレベーターなどで移動して注文者の元に商品を届ける。

パナソニックの清掃ロボット「RULO Pro」(ルーロプロ)は、4種のセンサーにより壁際まで接近し、床面全体を効率的に清掃することが可能。清掃ロボットはこれまで、移動時に人がエレベーターに同乗する必要があったが、ルーロプロが自らエレベーターを乗降できるように施設設計することで、完全な省人化を実現した。

運搬ロボットにはDoog(ドーグ、茨城県つくば市)の「サウザー」を採用。運用のシンプルさやカスタマイズ性が高く評価され、物流施設や製造現場など多様な場面で使用されている。ビル内での集荷業務などにおいて、重量物を誰でも移動させることができるようになり、より多様な人材の就業に寄与するとしている。