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ANAHD3月期、国際線貨物収入3287億円で過去最高

2022年4月28日 (木)

(イメージ)

財務・人事ANAホールディングス(HD)は4月28日、2022年3月期決算を発表した。貨物事業の収入は国際線が前期比2.0倍の3287億円、国内線は19.4%増の249億円だった。

国際線貨物は有効貨物が51.8%増の69億6600万トンキロ。貨物輸送重量は49.1%増の97万6000トンだった。国内線貨物は有効貨物が35.2%増の9億5700万トンキロ。貨物輸送重量は15.3%増の25万1000トンだった。

国際線貨物は、新型コロナウイルス禍による経済の回復による貨物需要の活発化に加えて、海上輸送の混雑に伴う航空へのシフトもプラス効果をもたらし、航空貨物需要は好調に推移した。下半期で比較すると、21年度の売上高は前年度比1.7倍の1903億円。21年度の1キロあたりの単価は1.5倍の380円だった。

旺盛な需要を背景に、21年4月から成田・ロサンゼルス線、10月から成田・香港線と成田・台北線、11月から成田・青島線に大型貨物専用機「ボーイング777F型機」を就航させるなど、貨物専用機を積極的に活用。旅客機を使用した貨物専用便も需要に応じて機動的に設定したことにより、自動車部品や半導体・電子機器、ワクチン等の医薬品の需要を積極的に取り込んだ。こうした取り組みが奏功し、輸送重量は前期を大きく上回り、収入は過去最高となった。