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スズケンなど再生医療製品の流通管理で特許取得

2022年5月10日 (火)

メディカル医薬品卸のスズケンは9日、再生医療製品メーカーのサンバイオと共同で、再生医療製品の流通管理・投与支援システム「R-SAT」を開発し、4月21日付で特許を取得したと発表した。再生医療製品は厳格な品質管理が求められるが、このシステムによって、より安心・安全に利用できる体制が整うという。

再生医療製品の輸配送や患者への投与、その後のフォローなどの情報を一元管理する。情報は、再生医療に関わる製薬会社や医薬品メーカー、輸配送業者、医療機関などの関係者が共有できる。

具体的には、主治医が専用ウェブサイトに患者のIDを登録し、再生医療製品の投与スケジュールを入力すると、その情報に基づいてメーカーが製品を出荷、輸配送業者が温度などを適正に管理しながら医療機関に届ける。医療機関が製品を患者に投与し、フォローを行うまでの一連の情報を、関係者全員がクラウドで共有する。

(出所:スズケン)

両社は、サンバイオが現在開発中の再生細胞薬SB623で、R-SATを活用する予定だ。また、スズケンにはR-SATを独自で展開する権利もあり、再生医療製品の販売を目指す他の製薬企業にも活用を提案する。

スズケンは「R-SATを当社が持つ医療流通プラットフォームの一つとして他の製薬企業にも活用していただき、安心・安全な再生医療製品の流通に貢献したい」とコメントしている。