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ロジスティクス大賞に北海道ロジとTSUNAGUTE

2022年8月2日 (火)

認証・表彰日本ロジスティクスシステム協会(JILS)は1日、ロジスティクス推進に向けて優れた実績を上げた企業を表彰する2022年度の「ロジスティクス大賞」を発表した。39回目となる今年は、大賞に北海道ロジサービス(北海道江別市)とTSUNAGUTE(ツナグテ、東京都千代田区)が連名で輝いた。準大賞には日立物流、特別賞には連名でエーディエフ(大阪市西淀川区)と合通ロジ(同福島区)、同じく連名でハコベル(東京都品川区)とTBM(同千代田区)が選ばれた。

9月22日のロジスティクス全国大会2022で、表彰式と各賞受賞記念講演が行われる。

大賞の北海道ロジサービスとTSUNAGUTEは、「製・配・販・輸送をコネクティッド、日本初の滑らかな物流DX(デジタルトランスフォーメーション)を実現」と題し、コープさっぽろで納品関係者全てが連携して取り組んだDXが高く評価された。コープさっぽろに納品している加工食品、飲料、菓子メーカー約400社と卸8社、輸送事業者約20社を対象に、クラウド型共通システムを活用することで納品伝票を統一した。電子受領と、製造から輸送までの各関係者への情報連携を大規模で実現した。

▲クラウド型共通システムの活用により物流情報の連携・可視化を実現(出所:TSUNAGUTE)

準大賞の日立物流は、「メディカル物流におけるオートメーションの新たな形」と題し、関係7社で日本初の完全無人ケース仕分けシステムを開発した取り組みが受賞の対象となった。医薬品を取り扱う物流センターで、7社共同でロボットとAGV(無人搬送車)を中心とした省人化システム設計を実施した。複数のメーカーや設備を組み合わせた最適運用のための管理システムを開発し、ケース出荷作業でのトータルピック以降の作業の完全無人化と自動化率80%を達成した。

特別賞のエーディエフと合通ロジは、「組み立てが簡単な物流ボックスで積載率向上」と題し、荷役作業とCO2削減で作業者や環境に配慮した物流を実現したことが評価された。ダンカーゴという物流・保管ボックスを導入することで積載効率と作業効率の向上を同時に実現。CO2削減にも貢献した。

同じく特別賞のハコベルとTBMは、「CO2の間接排出量(Scope3)のリアルタイム可視化システムの実現」と題して、業務負荷をかけずにCO2排出量を可視化したことが、受賞理由となった。自社だけでなくパートナー企業の間接排出量を含めたサプライチェーン全体でのCO2排出量削減を促進するため、各社の配車管理システム上のデータを活用し、ダッシュボード形式で可視化を実現した。