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屋根放射熱8割抑え庫内熱中症リスク減、大和ハウス

2023年1月5日 (木)

▲低放射折板屋根の施工事例(出所:大和ハウス工業)

拠点・施設大和ハウス工業は5日、室内の暑さの原因となる屋根の放射熱を抑制する「低放射折板(せっぱん)屋根」を開発し、1月から本格運用を始めると発表した。一般的な折板屋根と比べて80%以上を抑制可能な遮熱屋根材で、室内の体感温度を3度低くすることができ、工場や倉庫内での熱中症発生リスク軽減に寄与するとしている。

発表によると、放射熱は物体の表面から放出される電磁波(遠赤外線)が他の物体に吸収されて発生する熱のこと。高温の物体ほど強い電磁波を放出する。猛暑日が年々増加傾向にあるなか、工場や倉庫といった製造業では熱中症の46%が室内作業時に発症しているという。

熱中症の一因とされるのが屋根からの強い放射熱で、倉庫などで多用される折板屋根は軽量かつ一定の強度がある一方で、日射により高温になりやすい特性が影響している。

低放射折板屋根は、下面にアルミ系遮熱シートとガラス繊維系断熱材を組み合わせた独自の低放射裏貼材を接着することで放射熱を抑制できる。熱中症対策の他の施工方法と比べて工程が少ないため費用も低く、導入コストは従来比70%程度に抑えられる。

同社は、空調設備を導入しない新築の工場や倉庫などを対象に、2019年3月から関東、中部、関西圏の一部エリアで低放射折板屋根を先行導入していた。23年1月からは36都府県に広げる。

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LOGISTICS TODAY編集部
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