サービス・商品ヤマト運輸(東京都中央区)は17日、九州産交バス(熊本市)と共同で、路線バスを活用した貨客混載輸送の実証実験を3月23日から行うと発表した。阿蘇くまもと空港の新旅客ターミナルビルの開業に合わせ、「手ぶら観光サービス」の名前で観光客の手荷物を空港到着日のうちに空港から熊本、阿蘇両市の宿泊施設に配送する。実証期間は2024年3月31日までの1年間。
発表によると、この貨客混載輸送は次のような手順となる。サービス利用者は旅行当日の13時までに(1)同空港の新旅客ターミナルビル内にあるヤマトの手荷物宅配カウンターで、送り状に宿泊施設の情報を記入し、手荷物を預ける(2)ヤマトは預かった手荷物を宿泊施設ごとに仕分けし、九州産交バスの空港リムジンバスや都市間バスに積み込む(3)九州産交バスは手荷物を熊本市の桜町バスターミナル、またはJR阿蘇駅へ輸送し、それぞれの一時保管場所で保管する(4)保管された手荷物をヤマトのスタッフが集配車両に積み替え、利用者の宿泊施設に配送する。
サービス料金は手荷物のサイズに応じて8段階設定した。最小の60サイズが830円(重さ2キロまで、3辺合計60センチ以内)、最大の200サイズが2740円(30キロまで、200センチ以内)。
九州産交バスはこれまでも、バスで熊本県の特産品を輸送する貨客混載事業を展開してきた。ヤマトも地域活性化に向けた新たな物流サービスの開発に取り組んでおり、全国の自治体や観光協会と連携した「手ぶら観光」の取り組みを進めてきた。今回は「もっと、手ぶらで快適に熊本の観光を楽しんでほしい」という両社の考えが合致した。
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