ロジスティクスシービーアールイー(CBRE、東京都港区)は21日、不動産投資に関するアンケートの最新調査結果の一部を発表した。
東京主要部の期待利回りは、オフィスと賃貸マンションが横ばい、商業、ホテル、倉庫はやや低下した。
7月調査時と比べ、商業の上限値、ホテルの下限値がそれぞれ5bps(ベーシスポイント)低下したほか、首都圏湾岸部の倉庫(マルチテナント)の下限値が10bps低下した。
倉庫の下限値は、4期連続で調査を開始した2009年1月以降の最低値を更新している。
首都圏湾岸部の倉庫(シングルテナント)の期待利回りは5.6-6%となり、前期と比べ上限値が20bps、下限値が10bps低下した。
上限値は同エリアの倉庫(マルチテナント)を下回ったほか、上限値、下限値ともに調査を開始した2009年1月以降の最低値を更新した。
また、首都圏内陸部でも同様の傾向が見られ、CBREでは「投資案件としてのマルチテナント向け倉庫の獲得状況が厳しいことから、施設数が多く、需要の伸張がみられるシングルテナント向け倉庫へも、投資家の検討対象が向いていることがうかがえる」と分析した。