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農水省、衛生証明ない米国産牛肉混入と発表

2012年11月30日 (金)

行政・団体農林水産省は、22日に動物検疫所東京出張所が衛生証明書に記載のない米国産牛肉を確認したことを受け、厚生労働省、農水省はがこの出荷施設からの輸入手続を保留し、米国政府に月齢を照会、米国政府から「20か月齢以下の牛由来であることが確認できない」との回答があったことから、この出荷施設からの牛肉の輸入を停止し、米国政府に対し詳細な調査を要請したと発表した。

11月22日に動物検疫所東京出張所が、東京港に入庫した米国産牛肉冷凍バラ肉(骨なし、429箱)の現物検査で、衛生証明書に記載のない特定危険部位ではない冷凍バラ肉(あばら骨つき)が1箱(26.5キログラム)含まれていることを確認した。

動物検疫所でこの貨物全箱を開梱し、現物検査を実施。ほかの貨物に問題はなかったという。

輸入停止措置としたのは、米国ネブラスカ州のカーギル社スカイラー工場から出荷され、スターゼンインターナショナルが輸入した冷凍バラ肉429箱(9トン)で、この貨物は流通していない。

厚労省、農水省は、出荷施設からの貨物、輸入検疫証明書の発給を保留するとともに、在京米国大使館、輸入者を通じ、この冷凍バラ肉の月齢を照会した。

11月29日に米国政府から、この品目が30か月齢未満の牛由来であることは確認できるが、対日輸出条件である20か月齢以下の牛由来であることまでは確認できないとのの回答があった。

両省は、過去の事例に即してこの出荷施設からの輸入手続を停止するとともに、米国に詳細な調査を要請。今後、米国政府からの詳細な調査結果の報告を踏まえ、適切に対応する、としている。