ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

住友化学、韓国に高純度アルミナの製造設備

2012年12月10日 (月)

拠点・施設住友化学はこのほど、リチウムイオン二次電池の正極や負極、セパレータのコーティングに適した高純度アルミナの製造設備を、韓国・益山(イクサン)市に新設すると発表した。

生産能力は年間1600トンで、来年4月から稼動を開始する。

住友化学の高純度アルミナは純度が99.99%以上で、耐熱性、絶縁性、難燃性に優れているのが特徴。ハイブリッド車や電気自動車などに搭載する高容量のリチウムイオン二次電池の正極や負極、セパレータにコーティング材として使用することで、安全性の向上につながることから、採用が増加している。

今後、リチウムイオン二次電池の市場拡大とともに需要の増加が見込まれるため、韓国で新たに設備を建設することにしたもの。

生産体制の強化とともに、リチウムイオン二次電池に適したグレード開発やさらなる品質向上のための研究開発も推し進め、多様化する顧客の要望に迅速に対応することで、高純度アルミナ事業を強化する。

LED用サファイア基板用途の高純度アルミナは、需要の増加に対応するため、愛媛工場(愛媛県新居浜市)での生産能力を年間1600トンから3200トンに倍増させ、11月から稼動を開始、主に国内に供給している。