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NXグループ、韓国・釜山をハブに地方港向け海上輸送

2023年12月14日 (木)

国際NIPPON EXPRESSホールディングスは14日、グループ会社で東アジア地域を統括するNX国際物流(中国)とNX韓国が、韓国の釜山港と日本の地方港を結ぶ国際海上輸送サービス「釜山ハブ×日本地方港」を開始したと発表した。日本では主要港を介した地方への中長距離トラック輸送が発生することが多いことから、ドライバーの人手不足や時間外労働規制の強化に対応したサービスを提供する。

サービスでは、日本の地方港との間で週130便を運航する、コンテナ航路が充実した釜山に在庫を保管し、受注後に日本各地の配送先の最寄りとなる地方港へ海上輸送する。国内では、欧米やアジアとの輸出入貨物の多くが大都市近郊の主要港を経由している現状があり、大都市から地方への中長距離トラック輸送が発生しているが、サービスを適用することでトラックによる輸送距離を短縮し、輸送手段の確保とコスト低減にもつながるほか、CO2排出量も削減する。

NXグループは地方港にある30拠点と連携し、地方港経由の輸出入業務を支援する。リアルタイムで船舶の動静情報を提供するほか、搬入時間やターミナル作業に関する相談にも応じる。

釜山港はアジアのハブ港としても機能し、150以上の国や地域、特に北米や欧州などの基幹航路を中心に500を超える港を結ぶコンテナ航路が就航しているため、国際ネットワークのハブ&スポーク拠点として適している。釜山の自由貿易地域(FTZ)にある倉庫を活用し、在庫管理や梱包、仕分け、ラベリングなどの付帯作業を一貫して受け持つことで、作業品質管理とコスト削減にも寄与する。

▲アジアのハブ港として機能する釜山港(出所:NIPPON EXPRESSホールディングス)

また、釜山ハブに加え、日本の輸入貨物の半数以上を占める中国発の輸入に関して、中国・青島にあるハブ倉庫を活用して日本の地方港とつなぐ「青島ハブ×日本地方港」サービスも合わせて開始する。

■「釜山ハブ×日本地方港」サービスにおける日本の主な寄港地
【北海道】石狩、苫小牧【東北】酒田、秋田、仙台、八戸【日本海】舞鶴、直江津、新潟、富山新港、境港、金沢【瀬戸内】松山、徳山、高松、徳島、伊予島、広島、水島、福山、今治【太平洋】清水、四日市、小名浜、千葉、豊橋、常陸那珂【九州】長崎、伊万里、熊本、八代、細島、大分【主要港】東京、横浜、名古屋、大阪、神戸、博多、門司

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LOGISTICS TODAY編集部
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