住友化学、中国・大連に農POフィルムの製造会社

拠点・施設住友化学はこのほど、大連金港集団と共同で販売子会社「住化金港販売（大連）」を設立し、来年春から大連市で営業を開始すると発表した。

同社はこれまで、2003年に大連金港集団と設立した合弁会社で農薬中間体などを生産してきたほか、09年には同集団と共同で、飼料添加物メチオニンや高機能農業用ハウスフィルム（農POフィルム）の製造会社「大連住化金港化工」を設立するなど、段階的に生産拠点を拡充してきた。

新会社を通じ、これまで築いてきた大連市での事業基盤を活用しながら、中国での販売が本格化している「農POフィルム」の一段の拡販を図るとともに、需要の拡大が見込まれる高機能・高付加価値の農業資材を中心に、中国東北部の市場ニーズの把握や、商品開発、顧客サービスなどを行う。

また、将来的には対象地域や取扱製品を拡大し、中国で販売力とブランド力の強化を目指す。新会社の出資比率は、住友化学投資（中国）が70％、大連金港集団が30％となる。