
川崎中央倉庫の完成予想図
ロジスティクス野村不動産ホールディングスは1日、傘下のNREG東芝不動産(東京都港区)が東芝ロジスティクスの川崎中央倉庫建て替えプロジェクトに着手すると発表した。
NREG東芝不動産は、川崎市川崎区で東芝グループに対するCRE事業の一環として、東芝ロジスティクスが使用するオーダーメイド型物流施設を開発する。NREG東芝不動産が土地を取得し、テナントとなる東芝ロジスティクスの意向と賃貸物流施設として汎用性を兼ね備えた建築計画を立案し、建物を新築する。
施設の最寄りICは大師・浜川崎IC、東扇島ICで、東京・川崎・横浜港へのアクセスに優れ、国内配送だけでなく輸出入にも適した立地条件を持つ。
建物は、基準階梁下有効高6.5メートル、接車バース3面(10トン車で66台)、1平方メートル当たりの床荷重1.5トンで、防災対策として免震構造を採用するなど、物流機能と事業継続性を確保する。
また、環境への配慮として太陽光発電設備(250kW)、全館にLED照明を導入したほか、敷地内の緑化面積率15%を確保し、建物環境総合性能評価システム「CASBEE川崎」でAランクを取得した。
野村不動産が中長期経営計画で積極化する物流施設開発の第一弾に位置付ける。NREG東芝不動産は、2008年12月に野村不動産グループに加わった。
■川崎中央倉庫(仮称)建替え計画の概要
所在地:神奈川県川崎市川崎区池上新町三丁目1番3号
敷地面積:2万7865.93平方メートル(8429坪)
延床面積:4万9630.92平方メートル(1万5013坪)
構造・規模:RC+S造、地上5階建、免震構造
設計・施工:鹿島建設
竣工:2014年3月