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安田倉庫、運輸子会社の年金基金脱退を表明

2013年2月7日 (木)

話題安田倉庫は7日、子会社の安田運輸が、現在加入中の神奈川県貨物自動車厚生年金基金から脱退すると発表した。

今後の年金資産の運用状況次第で「会社の業績に大きな影響を与える可能性がある」と判断した。同基金は、厚生労働省が「積立水準が著しく低い基金」を指定する「指定基金」に2010年度から指定されている。

指定基金には現在、全国568基金のうち97基金が指定されており、トラック・運輸関係や石油関係の基金の指定が多い。

また、厚労省は昨年秋に「代行制度の廃止」を盛り込んだ年金基金制度見直しの試案を発表しているが、専門委員会が現在、この試案に大筋で沿った内容の意見書を取りまとめており、法改正に至れば「代行割れ基金」に特例解散を促す仕組みに移行することとなるため、指定基金などが事実上の強制解散に追い込まれる可能性もある。

厚生年金基金からの脱退は、同基金代議員会の承認、厚生労働省の許可などを取得する必要があるが、同社は今月20日の脱退を予定している。

脱退に伴い、脱退時特別掛金として1億7500万円の拠出を見込んでおり、3月期連結決算で同額を特別損失として計上する。