行政・団体国土交通省は6月28日、「官民物流標準化懇談会パレット標準化推進分科会」で進めていたパレットの標準的な規格や運用、推進施策などの最終取りまとめを発表した。同分科会は2021年9月から開始し、3年弱をかけて最終取りまとめに至った。
標準仕様パレットの規格は、平面サイズが1100ミリ×1100ミリのいわゆる「11(イチイチ)パレット」。高さは144ミリから150ミリ、最大積載質量は1トン、将来的なものも含めタグ・バーコードの装着が可能な設計で、二方差しまたは四方差しのものとなる。
効率的な一貫パレチゼーションを目指す観点から、レンタルパレットの利用を推進している。これは将来的に、複数のレンタルパレット事業者の共同プラットフォームの開発により、パレットの共同配送・管理システム運営などを実現するためだ。
パレット標準化実現に向けたロードマップでは、25年度までにパレットの仕分け・回収作業の主体の明確化、30年度にはレンタルパレット事業者間の共同プラットフォーム実装を目指している。

(出所:国土交通省)
30年度に達成するべき数値目標として、パレット総生産数に対する11型パレットの割合を、現状の26%から50%以上とするほか、レンタルパレット保有数量に占める11型の割合を、現状の76%から85%以上と定める。そのほか、レンタルパレット保有数量を2650万枚から5000万枚以上に、レンタル事業者間で共同回収を行う拠点を42か所から400か所以上に、荷役作業にかかる時間を1人当たり年375時間から315時間以下とすることを目指す。
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