財務・人事工業用副資材商社のトラスコ中山がこのほど発表した、2024年12月期第2四半期決算は、売上高は前年同期比9.2%増の1434億6100万円、営業利益が同7.6%増の98億5200万円、最終利益が11.2%増の67億4500万円と増収増益だった。
同社は最先端の物流機器とデジタルを組み合わせ、荷物詰め合わせ(ニアワセ)とユーザー直送(ユーチョク)を可能とするなど、サプライチェーン全体の最適化、合理化を図る取り組みを推進。卸売である同社が取り組みを推進することで、納品リードタイムの短縮に加え、得意先の配送業務や送料が削減するほか、配送や梱包資材にかかるCO2排出の軽減も期待できるとしている。そのほか、在庫アイテム数や商品データ保有数の拡充、AI(人工知能)搭載の見積もりシステムの利用推進、欠品を防ぐ在庫最適化などに努めているという。
主力の製造業、建設関連業など向け卸売は、売上高が7.7%増の965億3400万円、営業利益が0.4%減の67億9000万円。全国28か所の物流センターと29か所の在庫保有支店により、市場のニーズに即した在庫拡充を推進。ユーザー拠点に工業用副資材を現場にストックし、使用分のみ代金を支払う置き工具サービス「MROストッカー」の設置や、物流コスト削減に資する「ニアワセ+ユーチョク」サービスなどの営業活動を加速させた。
ネット通販企業向け販売は、売上高が13.6%増の328億3300万円、経常利益は36.9%増の28億6300万円。3500社以上の仕入れ先との協業を基軸に商品データと得意先のシステム連携を強化することで、得意先ごとの要望に合わせた物流加工が可能となった。物流センター4か所に高速自動梱包出荷ラインも導入し、顧客の直送ニーズに応えるとともに、サービスの高品質化を図った。
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